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HAMADA'S OFFICE
06
D Labo

■ DATA

場      所 : 大阪市鶴見区
工      期 : 2012年4月~2012年9月
構造規模 : 鉄骨造平屋建
敷地面積 : 284.46㎡
建築面積 : 170.00㎡
延床面積 : 157.55㎡

洗練された企業イメージ表す外観 「くりぬき」による庇用途の創出

■背景・敷地環境
敷地は大阪市鶴見区の工業専用地域、東側道路を1本挟むと「準工業地域」となり風景が一変します。そこには住宅が立ち並び子供達が無邪気に遊んでいました。用途地域上は「工業専用地域」となってはいるが、周りの居住環境にできるだけ配慮した計画が求められました。
この敷地に印刷会社の本社 + 工場を建設するプロジェクトです。予算の関係上先に印刷工場を建築して数年後、敷地の東側に本社ビルを建築する予定です(今回の建物はこの印刷工場)。
依頼主は大手電機メーカーや建材メーカーの説明書等を企画、印刷する会社でこれまでに持っていた印刷工場というイメージはなく、本社に視察に行った際も若くオシャレな社員がマッキントッシュに向き合いグラフィック作業を行っていました。一見すると先端を走るIT企業のような印象を受けました。

■建築プラン
精密機器や建材の説明書を細かなところまで企画し印刷するという業務内容からこの印刷会社の企業イメージを構築した結果、シンプルでシャープな空間構成とすることに決定しました。
具体的には、単純な直方体ヴォリュームをフラットな金属製サンドイッチパネル(イソバンド)で多い、その一部をくりぬくことで求められていた荷捌き用「庇」の用途を満たしています。そして、正面の端部には最小限のサインを入れました。
内部は外壁材の金属製サンドイッチパネルを胴縁ごと真っ白に塗装しました。基本的に印刷機以外何もない空間のため、胴縁割や照明器具の配置にこだわり、整然とした内部空間を目指しました。


撮影/笹倉洋平

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